「収入をもっと上げたいけど、大規模園の忙しさにはもう限界…」そんな悩みを抱えている方に知ってほしいのが、院内保育所という選択肢です。病院内に設置された保育施設で、少人数保育と夜勤手当による収入アップを両立できる職場として根強い人気があります。
院内保育所は一般的な保育園とは勤務形態が大きく異なるため、転職前にリアルな働き方をしっかり把握しておくことが大切です。夜勤手当だけで年間50万円以上の収入アップが見込めるのは非常に魅力的ですが、生活リズムへの影響も無視できません。
この記事では、院内保育所のメリット・デメリットから向いている人の特徴まで、転職を検討する際に必要な情報を網羅的にお伝えします。自分に合った働き方かどうか、じっくり見極めてみてください。

院内保育所とはどんな職場なのか
院内保育所は、病院の中に設置されている保育施設で、主に医療スタッフの子どもを預かる場所です。医師や看護師は不規則な勤務が多いため、24時間体制で保育を行っている施設も珍しくありません。
利用する子どもの数は病院の規模によりますが、一般的な保育園と比べるとかなり少人数です。定員10〜30名程度の施設が中心で、アットホームな雰囲気の中で保育ができます。大規模園のような騒がしさとは無縁の環境です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 病院の敷地内・近隣施設 |
| 対象児童 | 医療スタッフの子ども(0歳〜就学前) |
| 定員 | 10〜30名程度が多い |
| 運営形態 | 病院直営または委託(保育事業者) |
| 勤務時間 | 24時間交代制の施設もあり |
| 夜勤手当 | 月4万〜6万円が相場 |
運営形態は、病院が直接運営しているケースと、保育事業者に委託しているケースの2パターンがあります。直営の場合は病院職員としての雇用になるため、医療機関ならではの充実した福利厚生を受けられることが多いです。委託か直営かで待遇が変わるため、ここは必ず確認しておきましょう。

院内保育所で働くメリット
夜勤手当で大幅な収入アップ
院内保育所の最大の魅力は、なんと言っても夜勤手当です。1回の夜勤で5,000円〜10,000円の手当がつく施設が多く、月に4〜6回の夜勤をこなせば月額4万〜6万円のプラスになります。年間にすると50万円以上の収入アップが見込めるのは、かなり大きな金額です。
認可保育園で同じだけの年収アップを実現するには、管理職に昇進するか長年勤続して昇給を待つしかありません。院内保育所への転職は、短期間で収入を増やしたい方にとって有力な選択肢です。
少人数でゆったり保育できる
利用者数が限られるため、少人数での落ち着いた保育ができます。大規模園のように「目が行き届かない」というストレスが少なく、一人ひとりの子どもとじっくり向き合えます。「丁寧な保育がしたい」という方には、理想的な環境でしょう。
行事やイベントが少ない
大規模な発表会や運動会は基本的にないため、行事準備のストレスから解放されます。季節の制作やミニイベントはあるものの、準備に何週間もかけるような行事はほぼありません。日常の保育に専念できる環境です。

福利厚生が充実している
病院が母体のため、社会保険や健康診断、食事補助などの福利厚生が手厚いことが多いです。病院の職員食堂が利用できる施設もあり、食費の節約にもつながります。医療機関で働いている安心感は、ほかの職場にはない魅力です。体調が悪いときにすぐ受診できる環境も心強いでしょう。以下の記事もぜひご覧ください。

保護者対応の負担が軽い
利用者のほとんどが同じ病院のスタッフなので、保護者との関係が良好になりやすいという声が多いです。保育園でクレーム対応に疲弊していた方にとって、これは見逃せないメリットです。お互いの仕事を理解し合える関係が、自然と築かれます。
院内保育所のデメリット・きつい面
夜勤で生活リズムが崩れやすい
24時間体制の園では、日勤・準夜勤・深夜勤のシフト制が基本です。生活リズムが不規則になりやすく、体力的にきついと感じる方もいます。特に夜勤明けの体調管理は意識的に取り組む必要があります。睡眠の質を確保するための工夫も欠かせません。
保育経験としての評価が分かれる
認可保育園での経験と比べると、次の転職時に評価が分かれるケースがあります。ただし、これは園や採用先の法人によって異なるため、一概に不利とは言えません。少人数保育での対応力や夜間保育の経験は、むしろ強みになる場面もあります。
- 夜勤の回数・時間帯は求人ごとに異なるため必ず確認する
- 「日勤のみ」の求人もあるので、夜勤が不安なら日勤限定を探す
- 委託運営の場合、病院直営より待遇が低いことがある
- 小規模すぎる施設は保育士1人体制のリスクがある
- 夜勤明けの休息時間が十分に確保されているか確認する


子どもの入れ替わりが多い
医療スタッフの勤務異動やシフト変動に合わせて利用する子どもが変わるため、一般の保育園のように「卒園まで見届ける」という感覚は薄くなりがちです。長期的な関係構築を重視する方には物足りなさを感じる場面があるかもしれません。ただし、日々新しい出会いがあるとポジティブに捉えている方も多いです。
院内保育所が向いている人の特徴
- 収入を上げたい人(夜勤手当で年収アップ)
- 少人数保育でじっくり子どもと関わりたい人
- 行事準備のストレスから解放されたい人
- 医療に関わる環境に興味がある人
- 福利厚生を重視する人
- 夜型の生活リズムに抵抗がない人
逆に、規則正しい生活リズムを最優先したい方や、大人数の保育で子ども同士の集団生活を見守りたいという方には、院内保育所はミスマッチになる可能性があります。自分の優先順位を整理してから検討しましょう。以下の記事で具体的に解説しています。



院内保育所の1日のスケジュール例
実際の勤務イメージを持つために、院内保育所のスケジュール例を紹介します。
| 時間帯 | 日勤の業務 | 夜勤の業務 |
|---|---|---|
| 7:00〜9:00 | 登園受入・健康チェック | ― |
| 9:00〜11:00 | 設定保育・自由遊び | ― |
| 11:00〜13:00 | 昼食・午睡準備 | ― |
| 13:00〜15:00 | 午睡見守り・記録作成 | ― |
| 15:00〜17:00 | おやつ・自由遊び・お迎え対応 | ― |
| 17:00〜21:00 | ― | 夕食介助・入浴・就寝準備 |
| 21:00〜翌7:00 | ― | 就寝見守り・夜泣き対応・記録 |
夜勤中は子どもが寝ている時間が多いものの、完全に暇になることはありません。夜泣きへの対応や深夜帯に預けに来る保護者の受入もあるため、常に気を配る必要があります。転職の進め方については以下の記事で詳しく解説しています。



よくある質問(Q&A)
Q. 院内保育所で働くのに看護師の資格は必要ですか?
A. 必要ありません。保育士資格があれば応募できます。看護師の子どもを預かる施設であって、看護業務を行うわけではないので、医療系の資格がなくても問題ありません。
Q. 夜勤はどのくらいの頻度ですか?
A. 施設によりますが、月4〜6回程度が一般的です。夜勤の時間帯は17時〜翌9時のような設定が多いですが、施設ごとに異なるため必ず確認してください。日勤のみの求人もあります。
Q. 夜勤中は子どもは寝ていますか?
A. 基本的には就寝時間には寝ていますが、夜泣きへの対応や、深夜帯に預けに来る保護者もいるため、完全に暇になることはありません。ただし、日中の保育に比べれば体力的な負荷は軽めです。
Q. 院内保育所の給与相場はどのくらいですか?
A. 日勤のみで月給19万〜24万円、夜勤ありで月給23万〜30万円程度が相場です。病院直営の方が委託運営より待遇が良い傾向にあります。ボーナスは2〜4か月分が一般的です。
Q. 病児保育との違いは何ですか?
A. 院内保育所は健康な子どもを預かる施設です。病児保育は体調を崩した子どもを預かるサービスで、看護師の配置が必要になるなど、まったく別の施設です。
Q. 院内保育所から認可保育園に戻ることはできますか?
A. もちろん可能です。院内保育所での経験は、少人数保育や夜間保育のスキルとして評価されます。保育士資格がある限り、キャリアの選択肢が狭まることはありません。
まとめ:高収入と落ち着いた環境の両立が可能
- 夜勤手当で年間50万円以上の収入アップが見込める
- 少人数保育でゆったり子どもに向き合える
- 行事の負担が少なく日常保育に集中できる
- 病院母体の福利厚生が手厚い
- 夜勤の有無は自分で選べる園も多い
- 求人は運営形態(直営・委託)を必ずチェック
院内保育所は、夜勤手当で収入アップしつつ、少人数のゆったりした保育ができるのが魅力です。夜勤の有無は自分で選べる園も多いので、求人をよく確認して自分に合った働き方を見つけてください。
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