「保育士の資格を活かして副業したい」「自分のペースで子どもと関わる仕事がしたい」と考えたとき、選択肢として浮かぶのがベビーシッターです。近年はマッチングサービスの普及により、個人でもベビーシッターとして活動しやすい環境が整ってきています。
保育士資格を持っている方であれば、ベビーシッターの仕事に必要な知識やスキルの土台はすでに備わっています。あとは始め方を知って一歩踏み出すだけです。
この記事では、ベビーシッターに関連する資格の種類や取得方法、具体的な始め方、収入の目安まで詳しく解説します。

ベビーシッターとは?保育園との違い
ベビーシッターは、保護者の自宅や指定の場所で子どもを預かる個別保育のプロフェッショナルです。保育園が集団保育であるのに対し、ベビーシッターは1対1(または少人数)で子どもに向き合えるのが最大の特徴です。
ベビーシッターの主な仕事内容
- 保護者の外出時や就労時の子どもの見守り・お世話
- 食事やおやつの準備・介助
- 入浴のサポート
- 送り迎え(保育園・習い事など)
- 年齢に合わせた遊びや学びのサポート
- 産前産後のサポート(沐浴・新生児ケアなど)
ベビーシッターに必要な資格
結論からいうと、ベビーシッターとして働くために法律上必須の資格はありません。ただし、保育士資格があれば保護者からの信頼度が格段に高まり、マッチングサービスでも優遇されるケースが多いです。
おすすめの関連資格
- 認定ベビーシッター:公益社団法人全国保育サービス協会が認定する資格。受験料は11,330円で、協会主催の研修受講と実務経験が必要(全国保育サービス協会参照)
- ベビーシッター資格(JADP認定):日本能力開発推進協会が認定。通信講座で学べて受験料は5,600円。未経験からでも取得可能
- 居宅訪問型保育基礎研修:各自治体が実施する研修で、ベビーシッターの基礎知識を体系的に学べる
保育士資格を持っている方は、認定ベビーシッター資格を取得すると「保育士+認定ベビーシッター」のダブルライセンスで信頼度がさらにアップします。
ベビーシッターの始め方|5つのステップ
ステップ1:働き方を決める
ベビーシッターの働き方には大きく分けて3つのパターンがあります。
- マッチングサービスに登録:キッズライン、ポピンズシッターなどのプラットフォームに登録して個人で受注する方法。自分でスケジュールや時給を設定できる自由度が魅力
- ベビーシッター派遣会社に登録:派遣会社のスタッフとして稼働する方法。営業や事務手続きは会社が行ってくれるので安心
- 個人事業主として開業:自分で集客から契約まで行う方法。経験を積んでから挑戦するのがおすすめ

ステップ2:マッチングサービスに登録する
多くのマッチングサービスでは、以下の流れで登録が進みます。
- Web上でプロフィールを作成して申し込み
- 本人確認書類・資格証明書の提出
- 研修の受講(オンラインまたは対面)
- 面談・審査
- 登録完了・活動開始
保育士資格を持っていると審査で有利になり、プロフィールにも「保育士資格保持者」として表示されるため、保護者からの依頼が集まりやすくなります。
ステップ3:プロフィールを充実させる
マッチングサービスでは、プロフィールの充実度が依頼数に直結します。以下のポイントを意識して作成しましょう。
- 保育士としての経験年数と得意分野を具体的に記載する
- 対応可能な年齢や特技(ピアノ・英語・工作など)をアピールする
- 笑顔の写真を使用する
- 自己紹介文は保護者の目線で安心感を与える内容にする
ステップ4:最初の依頼を受ける
最初は単発の依頼から始めるのがおすすめです。1〜2時間程度の短時間のシッティングで経験を積み、レビューを集めていくことで、定期依頼やリピーターにつながっていきます。
ステップ5:スキルアップと活動の幅を広げる
経験を積んだら、病児保育対応や英語でのシッティング、知育活動の提供など、付加価値のあるサービスを提供することで時給アップが見込めます。
ベビーシッターの収入はどれくらい?
マッチングサービス利用の場合
マッチングサービスでのベビーシッターの時給は、1,500円〜3,000円程度が相場です。保育士資格を持っていると1,800円以上でスタートできるサービスもあります。
収入の目安
- 副業として月8回(各3時間)稼働:月収約3.6万円〜7.2万円
- 週4日フルタイムで稼働:月収約20万円〜35万円
- 土日や夜間も対応:割増料金で時給アップが見込める
収入を上げるコツ
- リピーターを増やして安定した依頼を確保する
- 病児保育や障がい児対応など専門性を高める
- 英語やリトミックなど付加価値のあるスキルを身につける
- 口コミやレビューの評価を高めて信頼度を上げる

ベビーシッターのメリット・デメリット
メリット
- 自分のペースで働ける:シフトに縛られず、空いた時間を活用できます
- 子どもと1対1で向き合える:集団保育では難しい個別対応が可能です
- 副業としても始めやすい:保育園勤務と掛け持ちすることも可能です
- スキルを直接収入に反映できる:経験や資格に応じて時給を上げられます
デメリット
- 収入が不安定になりがち:依頼がなければ収入はゼロです
- 社会保険や福利厚生がない:個人事業主の場合、自分で手続きが必要です
- 1人で対応する責任の重さ:緊急時に頼れる同僚がいないプレッシャーがあります
- 移動時間や交通費の負担:保護者宅への移動時間は時給に含まれないケースが多いです
ベビーシッターを始める際の注意点
- 賠償責任保険に加入する:万が一の事故に備えて必ず加入しましょう。マッチングサービスでは保険が付帯されている場合もありますが、補償内容は確認が必要です
- 確定申告を忘れずに:副業の場合、年間所得が20万円を超えると確定申告が必要です
- 勤務先の就業規則を確認する:副業として始める場合、勤務先が副業を許可しているか事前に確認しましょう
- こども家庭庁のガイドラインを確認する:こども家庭庁のベビーシッター利用に関する留意点に目を通しておきましょう
よくある質問(Q&A)
Q. 保育士資格なしでもベビーシッターはできますか?
A. はい、ベビーシッターに法律上必須の資格はありません。ただし、保育士資格や認定ベビーシッター資格があると保護者からの信頼度が高まり、依頼を受けやすくなります。
Q. 男性でもベビーシッターはできますか?
A. もちろん可能です。ただし、マッチングサービスによっては保護者の希望で女性シッターを指定できる機能があるため、男性シッターの需要は限られる場合があります。
Q. ベビーシッターの仕事は保育園勤務と掛け持ちできますか?
A. 勤務先の就業規則で副業が許可されていれば可能です。ただし、体力的な負担や本業への影響を考慮して、無理のない範囲で始めることが大切です。
Q. 認定ベビーシッター資格の取得にはどのくらいかかりますか?
A. 全国保育サービス協会の研修を受講したうえで認定試験を受験します。受験料は11,330円で、研修費用は別途かかります。保育士資格保持者は実務経験の要件を満たしやすいため、比較的スムーズに取得できます。
まとめ
ベビーシッターは、保育士資格を活かして自分のペースで働ける魅力的な仕事です。副業としても本業としても選択できる柔軟さがあり、1対1で子どもに向き合える保育は、保育園とはまた違ったやりがいがあります。
まずはマッチングサービスや派遣会社に登録して、小さなところから経験を積んでいきましょう。認定ベビーシッター資格を取得すれば、さらに活躍の幅が広がります。
ベビーシッターの資格制度について詳しく知りたい方は、公益社団法人全国保育サービス協会の公式サイトをチェックしてみてください。



