「チャイルドマインダーって聞いたことはあるけど、保育士と何が違うの?」「保育士が取ると何かメリットがあるの?」そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
チャイルドマインダーはイギリス発祥の少人数保育の専門資格で、日本でも民間資格として取得できます。保育士とは対象人数や保育スタイルが異なり、組み合わせることでキャリアの選択肢が大きく広がります。
この記事では、チャイルドマインダーと保育士の違いを徹底比較し、資格の取り方や費用、保育士が取得するメリットまで詳しく解説します。

チャイルドマインダーとは?
チャイルドマインダーは、イギリスで100年以上の歴史を持つ家庭的保育のスペシャリストを証明する資格です。イギリスでは国家職業基準資格として認められており、約7万人のチャイルドマインダーが活動しています。
日本では民間資格として位置づけられており、NCMA(National Childminding Association)Japanやヒューマンアカデミーなどの認定団体が養成講座を開講しています。
チャイルドマインダーの特徴
- 対象年齢は0歳〜12歳
- 1人のチャイルドマインダーが預かる子どもは最大4人まで
- 自宅や保護者宅、訪問先で保育を行う
- 一人ひとりの個性に合わせたきめ細やかな保育を実践する
チャイルドマインダーと保育士の違いを徹底比較
| 比較項目 | チャイルドマインダー | 保育士 |
|---|---|---|
| 資格の種類 | 民間資格 | 国家資格 |
| 対象年齢 | 0歳〜12歳 | 0歳〜6歳(就学前) |
| 保育人数 | 最大4人(少人数保育) | 集団保育(配置基準あり) |
| 保育場所 | 自宅・保護者宅・訪問先 | 保育所等の施設 |
| 取得方法 | 養成講座の受講+修了試験 | 養成学校卒業または国家試験合格 |
| 取得期間 | 約2〜6か月 | 2年〜4年(学校)/ 半年〜(試験) |
| 費用 | 15万円〜40万円程度 | 学校の場合は学費 / 試験の場合は数万円 |
| 合格率 | 90%以上 | 国家試験は約20〜30% |

チャイルドマインダー資格の取り方
取得の流れ
- 養成講座を選ぶ:通学または通信講座から自分のライフスタイルに合ったものを選択
- 養成講座を受講する:保育の基礎知識、少人数保育の実践、安全管理、ビジネススキルなどを学ぶ
- 修了試験を受験する:筆記試験やレポート提出など、講座によって形式は異なる
- 合格・資格取得:合格率は90%以上で、きちんと学べば合格できるレベル
主な認定団体と養成講座
- NCMA Japan:イギリスのNCMAと提携した養成プログラム。通学制で実践的な内容が特徴(マイナビ保育士 チャイルドマインダーとは参照)
- ヒューマンアカデミー:通学+オンラインのハイブリッド型。全国に校舎があり通いやすい
- キャリカレ(通信講座):自宅で学べる通信講座。費用を抑えたい方や仕事と両立したい方におすすめ
取得にかかる費用
養成講座の費用は団体や受講形態によって異なりますが、15万円〜40万円程度が目安です。通信講座の場合は比較的安く、通学制は高めの傾向があります。
- 通信講座:15万円〜20万円前後
- 通学制:25万円〜40万円前後
- 教材費や認定料は別途かかる場合あり
取得期間
通学制の場合は約2〜4か月、通信講座の場合は約3〜6か月が目安です。保育士として働きながらでも無理なく学べるペースで設定されています。
保育士がチャイルドマインダーを取得するメリット
- キャリアの幅が広がる:保育園勤務だけでなく、個人事業主としての独立やベビーシッターとしての活動にも道が開けます
- 少人数保育のスキルが身につく:集団保育では得られない個別対応のノウハウを学べます
- 副業として活かせる:休日や空き時間を使って、家庭的保育のサービスを提供できます
- 将来の独立に役立つ:自宅で保育室を開く際に、チャイルドマインダーの知識が大いに活きます
- 保護者からの信頼度アップ:「保育士+チャイルドマインダー」のダブルライセンスは強力なアピールポイントになります

チャイルドマインダーの働き方と収入
主な働き方
- 自宅開業型:自宅の一部を保育スペースとして開放し、近隣の子どもを預かる
- 訪問型:保護者の自宅に出向いて保育を行う。ベビーシッターに近いスタイル
- 施設勤務型:企業内保育所や小規模保育園などでチャイルドマインダーの知識を活かして勤務する
収入の目安
自宅開業の場合、月の収入は預かる子どもの人数や保育時間によって変動します。
- 時給換算:1,500円〜2,500円程度
- 月収目安(フルタイム稼働):15万円〜30万円程度
- 月収目安(副業として):3万円〜10万円程度
自宅開業の場合、保育環境の整備費用や保険加入費などの初期投資が必要です。また、自治体によっては届出が必要な場合があるため、事前に確認しましょう。
チャイルドマインダー資格を取得する際の注意点
- 民間資格であることを理解する:チャイルドマインダーは国家資格ではないため、保育士資格のような法的な位置づけはありません
- 認定団体を確認する:複数の団体が資格を認定しているため、信頼性の高い団体を選ぶことが重要です
- 保育士資格の代わりにはならない:保育所等での配置基準に含まれるのは保育士資格です。チャイルドマインダーだけでは保育園で正規の保育士として働くことはできません
- 費用対効果を検討する:15万円以上の投資に見合ったリターンが得られるか、自分のキャリアプランに照らし合わせて判断しましょう
チャイルドマインダーとベビーシッターの違い
チャイルドマインダーとベビーシッターは似ているようで異なります。
- チャイルドマインダー:少人数保育の専門資格を持つプロフェッショナル。自宅での開業も視野に入れた保育スタイル
- ベビーシッター:保護者の依頼に応じて個別に保育を行う。マッチングサービスなどを通じて単発〜定期で活動することが多い
両者の違いを簡単に言えば、チャイルドマインダーは「自分の保育方針を持って少人数保育を実践する専門家」であり、ベビーシッターは「保護者の要望に応じて保育を提供するサービス提供者」という位置づけです。
よくある質問(Q&A)
Q. チャイルドマインダーは誰でも取得できますか?
A. はい、受験に学歴や保育経験などの制限はなく、どなたでも養成講座を受講して資格を取得できます。未経験から保育業界に入りたい方にも門戸が開かれています。
Q. 保育士資格とチャイルドマインダー、どちらを先に取るべきですか?
A. 保育園で働くことを目指すなら、まず保育士資格を取得するのがおすすめです。すでに保育士資格をお持ちの方は、キャリアの幅を広げる目的でチャイルドマインダーを追加取得するのが効果的です。
Q. チャイルドマインダーの資格に更新制度はありますか?
A. 認定団体によって異なります。更新が必要な資格もあれば、一度取得すれば永続的に有効なものもあります。受講前に確認しておきましょう。
Q. チャイルドマインダーとして自宅開業するのに届出は必要ですか?
A. 預かる子どもの人数や保育時間によっては、自治体への届出が必要になる場合があります。開業前に必ず管轄の自治体に確認してください(こども家庭庁 認可外保育施設について参照)。
まとめ
チャイルドマインダーは、保育士資格とは異なる角度から子どもの保育に携われる民間資格です。少人数保育の専門性を身につけることで、独立開業や副業、キャリアアップなど、保育士としての選択肢が大きく広がります。
合格率90%以上と取得のハードルは低めですが、15万円以上の費用がかかるため、自分のキャリアプランに合っているかどうかを慎重に検討したうえで挑戦してみてください。
チャイルドマインダーの養成講座について詳しく知りたい方は、キャリカレのチャイルドマインダー講座などで資料請求してみるのがおすすめです。



