手遊びは、保育のあらゆる場面で活躍する万能ツールです。活動の導入、集まりの合図、待ち時間のつなぎなど、手遊びのレパートリーが多いほど保育の引き出しが増えます。手遊びは道具がいらず、いつでもどこでもできるのが最大の魅力です。
この記事では、年齢別のおすすめ手遊びを20個厳選して紹介します。定番のものから新しいネタまで、明日からすぐに使えるものばかりです。
レパートリーを増やして、日々の保育をもっと楽しくしましょう。

手遊びが保育に効果的な理由
手遊びは単なる「遊び」ではなく、子どもの発達を促す重要な保育活動です。
手遊びの教育的効果
- 手指の発達:指を使った細かい動きが、手先の器用さを育てる
- リズム感の発達:歌に合わせて動くことで、リズム感が養われる
- 言葉の発達:歌詞を通じて新しい言葉や表現に触れる
- 集中力の向上:保育者の動きを見て真似することで注意力が育つ
- 社会性の発達:みんなで一緒に楽しむ経験が協調性を育む
手遊びが活躍する場面
- 絵本の読み聞かせの前の導入
- 食事の前の手洗いの合図
- 朝の会・帰りの会
- 待ち時間のつなぎ
- 子どもの注意を集めたいとき
- 季節の導入として
0〜1歳児におすすめの手遊び
乳児期は、保育者の表情や声を見て・聞いて楽しむ段階です。シンプルな動きと繰り返しが多い手遊びが適しています。
1. いないいないばあ
両手で顔を隠して「いないいない…ばあ!」と顔を出す、最もシンプルな手遊びです。0歳児から楽しめ、繰り返すたびに子どもの笑顔が見られます。保育者の表情を大きく見せるのがコツです。以下の記事でさらに詳しく紹介しています。

2. ちょちちょちあわわ
「ちょちちょち」で手を叩き、「あわわ」で口に手を当てる、昔ながらのわらべ歌手遊びです。単純な動きの繰り返しで、乳児でも自然に体が動き出します。
3. あたまかたひざポン
体の部位を歌いながら触る手遊びです。体の名前を覚えるきっかけにもなり、ボディイメージの発達にもつながります。スピードを変えると盛り上がります。
4. むすんでひらいて
手をグーパーする動きが中心の定番手遊びです。1歳前後からグーパーの動きができるようになるので、発達に合わせて取り入れましょう。
2〜3歳児におすすめの手遊び
この時期は言葉が増え、保育者の真似ができるようになる年齢です。歌詞の内容を理解して楽しめる手遊びが適しています。
5. とんとんとんとんひげじいさん
顔のパーツを使った手遊びで、子どもに大人気です。最後の「キラキラキラ〜」で手を広げる動きが楽しく、何度もリクエストされます。
6. グーチョキパーでなにつくろう
グー・チョキ・パーの組み合わせで様々なものを作る手遊びです。アレンジが無限にできるので、ネタ切れの心配がありません。子どもからアイデアを募るのも楽しいです。
7. パンダうさぎコアラ
動物の動きを真似する手遊びで、テンポが良く子どもたちのお気に入りになりやすいです。スピードを上げていくと大盛り上がりします。
8. おべんとうばこのうた
お弁当を作る様子を手で表現する手遊びです。食事の前の導入にぴったりで、食への興味を引き出すきっかけにもなります。
9. いとまきのうた
糸を巻く動きと、靴を作る動きがある定番手遊びです。「○○ちゃんの靴」と名前を入れてアレンジすると、呼ばれた子どもが大喜びします。


4〜5歳児におすすめの手遊び
幼児期後半は、複雑な動きや歌詞の内容を理解して楽しめる年齢です。ゲーム性のある手遊びも盛り上がります。
10. おちたおちた
「落ちた落ちた、何が落ちた」のかけ声で、りんご(キャッチ)・雷(おへそを隠す)・げんこつ(頭を守る)など、素早く反応する手遊びです。判断力と瞬発力が鍛えられます。以下の記事もあわせてチェックしてみてください。



11. やおやのお店
「やおやのお店に並んだ品物見てごらん」と歌い、言われたものが野菜か野菜でないかを判断する手遊びです。知識と判断力を楽しみながら育てられます。
12. ずいずいずっころばし
輪になって遊ぶわらべ歌手遊びです。最後に指が止まった人が次の「鬼」になるゲーム性があり、ドキドキ感を楽しめます。
13. おちゃらかほい
じゃんけんの要素が入った手遊びで、勝ち負けの楽しさを味わえます。友だちと二人組で行うので、社会性の発達にもつながります。
14. 大きくなったら何になる
職業をテーマにした手遊びで、将来の夢について会話を広げるきっかけにもなります。子どもたちの答えを聞いて、それに合わせたジェスチャーを取り入れると盛り上がります。
季節の手遊び
季節感を取り入れた手遊びも、保育の導入にぴったりです。
15. チューリップ(春)
春の定番ソングで、手で花を作る動きが入ります。色を変えて歌えるので、繰り返しの楽しさがあります。
16. かたつむり(梅雨)
手でかたつむりの形を作る手遊びです。雨の日の導入にぴったりで、梅雨の季節に活躍します。
17. とんぼのめがね(秋)
両手で双眼鏡を作ってのぞく動きが子どもに人気です。お散歩前の導入として使えます。
18. やきいもグーチーパー(秋冬)
じゃんけんの要素が入った秋冬の手遊びです。食育の導入にも使えて、盛り上がること間違いなしです。
19. ゆきのこぼうず(冬)
雪をテーマにした手遊びで、冬の寒い時期に体を動かすきっかけになります。
20. 豆まき(節分)
節分の行事前に使える手遊びです。「鬼は外、福は内」の動きで盛り上がります。


手遊びを上手に行うコツ
同じ手遊びでも、やり方次第で子どもの反応は大きく変わります。
- 表情豊かに行う:保育者の表情が楽しそうなほど、子どもも楽しめる
- 声の大きさを変える:大きな声と小さな声を使い分けて、メリハリをつける
- テンポを変える:ゆっくりバージョンと速いバージョンで楽しむ
- アレンジを加える:歌詞の一部を変えたり、子どもの名前を入れたりする
- 子どもと目を合わせる:一人ひとりと目を合わせながら行う
- 初めての手遊びは、まず保育者がゆっくり見本を見せてから一緒に行う
- できない子がいても無理強いしない。見ているだけでもOK
- 長すぎる手遊びは集中力が切れるので、年齢に合わせた長さを選ぶ
参考になる外部資料
よくある質問(Q&A)
Q. 手遊びのレパートリーを増やすにはどうすればいいですか?
保育系のYouTubeチャンネルやウェブサイトで動画付きの手遊びを探すのが効率的です。研修やセミナーで他の園の先生から教えてもらうのも良い方法です。月に1つずつ新しい手遊びを覚えるだけでも、1年で12個増えます。詳しくは以下の記事で解説しています。



Q. 手遊びをしても子どもが乗ってきません。どうすればいいですか?
保育者自身が楽しそうにやることが一番の解決策です。また、子どもの好きなキャラクターや食べ物を手遊びに取り入れてアレンジすると、興味を引きやすくなります。
Q. 手遊びが恥ずかしくてうまくできません。
最初は誰でも恥ずかしいものです。まずは鏡の前で練習してみましょう。子どもたちの前でやると、子どもの反応が嬉しくて自然と楽しめるようになります。大事なのは上手にやることではなく、楽しそうにやることです。
Q. 同じ手遊びばかりリクエストされます。飽きないのでしょうか?
子どもは「繰り返し」が大好きです。同じ手遊びを繰り返すことで安心感を得ているので、飽きるまでリクエストに応えてあげましょう。テンポを変えるなどの小さなアレンジを加えると、さらに楽しんでくれます。
Q. 保育実習で手遊びをやるのですが、何がおすすめですか?
実習では「とんとんとんとんひげじいさん」や「グーチョキパーでなにつくろう」など、定番で失敗しにくいものがお勧めです。事前に練習しておき、自信を持って楽しそうに行うことが大切です。
まとめ
手遊びは保育者にとって最も身近で、最も使えるスキルの一つです。道具もお金も必要なく、子どもの発達を多角的に促すことができます。
年齢や場面に合わせた手遊びのレパートリーを増やし、日々の保育をより豊かにしていきましょう。まずは今日紹介した20選の中から、気になったものを1つ試してみてください。


