「持ち帰り仕事が当たり前」「毎日1〜2時間のサービス残業がある」――保育士の残業問題は深刻で、これが原因で離職を考えている方も少なくありません。「好きな仕事だけど、体力的に限界」「プライベートの時間がまったく取れない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
しかし、すべての園が残業だらけというわけではありません。働き方改革やICT化の推進によって、残業ゼロを実現している園は確実に増えてきています。残業が嫌で保育士を辞めるのは、もったいない選択かもしれません。園を変えるだけで、働き方がガラリと変わるケースもあるのです。
この記事では、残業なしの求人を見つけるための具体的な方法と、残業が少ない園を見極めるポイントを詳しく解説していきます。ワークライフバランスを重視した転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

残業が少ない園にはどんな特徴がある?
残業が少ない園にはいくつかの共通点があります。求人を探す際に、以下の特徴を持つ園を優先的にチェックしましょう。
ICT化が進んでいる園
保育記録や連絡帳をアプリやタブレットで管理している園は、事務作業の時間が大幅に短縮されています。手書きの連絡帳や紙ベースの書類作成が残業の大きな原因になっている園がまだ多い中、ICT化が進んでいる園は事務作業にかかる時間を半分以下に削減できているケースもあります。
具体的には、コドモンやキッズリーといった保育ICTシステムを導入している園が増えています。こうしたシステムを使えば、保育日誌の作成、保護者への連絡、出欠管理などがスマホやタブレットで完結するため、書類のために残業する必要がなくなります。
職員配置に余裕がある園
国の配置基準ギリギリではなく、基準以上の人員を確保している園は残業が少ない傾向があります。人員に余裕があれば、一人あたりの業務量が減り、勤務時間内に仕事を終えやすくなります。
求人票で「職員数」を確認し、園児数に対して余裕のある人員配置をしているかどうかをチェックしましょう。「保育士の負担軽減のため基準以上の人員配置をしています」と明記している園は、働きやすさを重視している証拠です。

行事が少なめの園
運動会、お遊戯会、発表会などの大規模なイベントが多い園は、準備のために残業が発生しがちです。行事を最小限にしている園や、行事の規模をコンパクトにしている園は、日常的な残業が少ない傾向にあります。
最近は「子ども主体の保育」を掲げて行事を見直す園も増えており、保育士の負担軽減と保育の質の向上を両立させる動きが広がっています。
ノー残業デーを設けている園
制度として残業禁止の日を設けている園は、職場全体で帰りやすい雰囲気ができています。「水曜日はノー残業デー」など具体的なルールがある園は、働き方への意識が高い証拠です。
小規模保育園・企業内保育園
園児数が少ない小規模保育園や企業内保育園は、書類作業や行事準備の量が大規模園と比べて少なくなります。規模が小さい分、業務がシンプルになりやすく、定時退社しやすい環境が整っています。
- ICT化が進んでいる園は事務作業が大幅に削減される
- 職員配置に余裕がある園は一人あたりの負担が軽い
- 行事が少なめ・コンパクトな園は準備の残業が少ない
- ノー残業デーを設けている園は働き方への意識が高い
- 小規模園・企業内保育園は業務がシンプルで残業が少ない傾向
求人票で見るべきポイント
残業なしの園を見極めるためには、求人票の読み方も重要です。以下のポイントをチェックしましょう。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 残業時間 | 「残業月平均〇時間」と具体的な数字があるか |
| 持ち帰り仕事 | 「持ち帰り仕事なし」と明記されているか |
| ICT導入 | 保育ICTシステムの導入状況が書かれているか |
| 職員数 | 園児数に対して余裕のある配置か |
| 年間行事 | 行事の回数が過度に多くないか |
| 有給取得率 | 具体的な取得率が記載されているか |
ただし求人票の情報だけで判断するのは危険です。「残業なし」と書かれていても実態が異なるケースもあるため、面接や園見学で直接確認するのが最も確実な方法です。
- 求人票の「残業少なめ」は曖昧な表現なので注意
- 「残業なし」でも持ち帰り仕事がある園は存在する
- 面接や園見学で実態を直接確認するのが最も確実

残業なし求人を効率的に探すコツ
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用すると、園の実態を教えてもらえるため効率的に探せます。「残業が本当に少ない園だけを紹介してください」と最初に明確に伝えておきましょう。エージェントは園に直接訪問して情報を集めているケースもあるため、求人票以上のリアルな情報が得られます。
園見学で帰宅時間をチェックする
園見学は可能であれば夕方の時間帯に設定するのがおすすめです。定時後に職員がまだ残っているかどうかを確認できます。閉園時間を過ぎても園の電気がついている場合は、残業が常態化している可能性があります。
面接で具体的に質問する
面接で「月の平均残業時間は何時間ですか?」「持ち帰り仕事はありますか?」「書類作成はどのような方法で行っていますか?」と具体的に質問しましょう。回答が曖昧な場合は要注意です。
口コミサイトを参考にする
実際にその園で働いた方の口コミは貴重な情報源です。ただし口コミは個人の主観も含まれるため、複数の情報を照らし合わせて総合的に判断することが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q. 本当に残業ゼロの園は存在しますか?
A. 完全にゼロという園は多くはありませんが、月の残業が5時間未満の園は確実に増えています。ICT化や人員配置の改善が進んでいる園であれば、ほぼ残業なしで働ける環境が整っているケースもあります。
Q. 残業が少ない園は給与も低くなりますか?
A. 必ずしもそうではありません。残業代に依存しない給与体系の園であれば、基本給が高く設定されていることもあります。トータルの年収で比較しましょう。
Q. 小規模保育園は本当に残業が少ないですか?
A. 一般的には大規模園より少ない傾向があります。ただし園の方針や人員配置によって異なるため、一概には言えません。園見学で実態を確認するのがおすすめです。
Q. 持ち帰り仕事がないかどうかはどう確認すればいいですか?
A. 面接で直接「持ち帰り仕事はありますか?」と聞くのが最も確実です。また、ICTシステムを導入している園であれば、書類作業が園内で完結するため持ち帰り仕事が発生しにくいです。
Q. 残業が多い園から少ない園に転職すると仕事の質は下がりますか?
A. 残業が少ない=手を抜いているわけではありません。ICT化や業務効率化によって限られた時間内で質の高い保育を実現している園は増えています。むしろ残業がないことで心身に余裕が生まれ、保育の質が上がるケースもあります。

まとめ:残業なしの園は確実に増えている
- ICT化・人員配置の改善が進んでいる園は残業が少ない
- 行事が少なめ・小規模園も残業が少ない傾向にある
- 求人票の「残業なし」は面接や園見学で実態を確認すること
- 転職エージェントを活用すれば園のリアルな情報を得やすい
- 残業の多さだけが理由なら、園を変えることで解決する可能性大
保育士でも残業ゼロで働ける園は確実に増えています。「残業が多いから辞めたい」と思っている方は、保育士を辞めることではなく、園を変えることを検討してみてください。ICT化や人員配置の改善が進んでいる園を見極めて、ワークライフバランスの取れた働き方を手に入れましょう。
保育士ワーカーで「残業なし」の条件で検索してみてください。保育士バンクにも写真付きの求人が豊富に掲載されています。厚生労働省の働き方改革のページも参考にしてみてください。

