「保育士にも夜勤ってあるの?」「夜勤手当はどのくらいもらえる?」そんな疑問を持っている保育士さんは意外と多いのではないでしょうか。
実は、保育士にも夜勤で働く機会があります。代表的なのが病院内に設置された院内保育所での勤務です。医師や看護師など、24時間体制で働く病院スタッフの子どもを預かるため、夜間や早朝の保育にも対応する必要があるのです。
夜勤は体力的にはハードですが、夜勤手当がつくことで日勤よりも収入を増やせるのが大きな魅力です。この記事では、保育士の夜勤手当の相場から院内保育の仕事内容、メリット・デメリットまで詳しく解説します。

保育士が夜勤で働ける職場
院内保育所
病院や医療施設に併設された保育施設で、医療従事者の子どもを預かります。24時間対応の病院が多いため、夜勤の保育士が求められる代表的な職場です。少人数保育が特徴で、子ども一人ひとりに丁寧に関われる環境が魅力です。
夜間保育園
認可の夜間保育園は、原則として午前11時から午後10時まで開園する保育施設です。飲食業やサービス業など夜間に働く保護者のために設けられた制度で、夕食の提供なども行います。
24時間保育園
文字どおり24時間体制で保育を行う施設です。認可外保育施設として運営されているケースが多く、シフト制で勤務します。深夜の保育が含まれるため、夜勤手当が支給されます。
乳児院・児童養護施設
乳児院や児童養護施設は、子どもが施設で生活する入所型の福祉施設です。宿直や夜間の見守りが必要なため、夜勤が含まれるシフトで勤務する場合があります。
- 院内保育所:医療従事者の子どもが対象。少人数で落ち着いた環境
- 夜間保育園:認可施設。11時~22時の運営が基本
- 24時間保育園:認可外が多い。深夜帯の保育も含む
- 乳児院・児童養護施設:入所型施設。宿直業務がある
夜勤手当の相場
保育士の夜勤手当は施設によって異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。
法定の深夜割増賃金
労働基準法では、午後10時から午前5時までの深夜労働には、通常賃金の25%以上の割増が義務づけられています(One人事 夜勤手当解説参照)。例えば、日勤の時給が1,200円の場合、深夜帯の時給は最低1,500円になります。
施設別の夜勤手当相場
| 施設タイプ | 月給目安 | 夜勤手当(1回あたり) |
|---|---|---|
| 院内保育所(正社員) | 20万~25万円 | 3,000~5,000円 |
| 夜間保育園 | 20万~24万円 | 深夜割増のみのケースも |
| 24時間保育園 | 18万~23万円 | 2,000~4,000円 |
| 乳児院 | 20万~25万円 | 宿直手当3,000~6,000円 |
院内保育所のパート・アルバイトの場合、夜間帯の時給は1,300円~1,500円が相場です。日勤の時給が1,000円~1,200円程度であることを考えると、夜勤のほうが時給は高くなります。
また、月額で夜勤手当を支給する施設もあり、その場合は月5,000円~10,000円程度が一般的です。夜勤の回数が多いほど収入は増えますが、体への負担も大きくなるため、バランスが大切です。

院内保育の仕事内容
日勤帯の業務
日勤帯の業務は、一般的な保育園とほぼ同じです。子どもの受け入れ、遊びの提供、食事・おやつの介助、排泄の援助、午睡の見守りなどを行います。院内保育所は少人数保育が特徴で、子ども5~15名程度の小規模な環境が多いです。
夜勤帯の業務
夜勤帯は日勤帯とは業務内容が大きく変わります。
- 夕食の介助:夜勤の保護者に代わって夕食を提供
- 入浴の介助:子どもの入浴をサポート
- 就寝準備:パジャマへの着替え、歯磨き、絵本の読み聞かせ
- 夜間の見守り:子どもの睡眠中の安全管理(定期的な呼吸確認・体位確認)
- 体調管理:発熱や体調不良への対応
- 起床・朝食:翌朝の起床サポートと朝食の提供
夜間は子どもが寝ている時間が長いため、日勤と比べて体力的な負担は少ないと感じる保育士も多いです。ただし、急な発熱や夜泣きなど、突発的な対応が求められる場面もあります。

院内保育で夜勤をするメリット
収入がアップする
夜勤手当と深夜割増賃金の分、日勤のみの保育士より月収が2万~4万円ほど高くなるケースが多いです。年間で考えると24万~48万円の差になるため、収入を増やしたい方には大きなメリットです。
少人数保育でじっくり関われる
院内保育所は少人数であることが多く、子ども一人ひとりにじっくり向き合えます。大規模園での保育に疲れを感じている方にとっては、落ち着いた環境で働ける点が魅力です。
行事や書類業務が少ない
院内保育所は規模が小さいため、大きな行事の企画・運営や膨大な書類業務が少ない傾向があります。保育そのものに集中できる環境ともいえます。
平日の日中が自由に使える
夜勤明けの翌日が休みになるシフトが多いため、平日の日中に自由な時間を確保できます。銀行や役所の手続き、病院への通院など、日中にしかできない用事を済ませやすいのもメリットです。
院内保育で夜勤をするデメリット
生活リズムが乱れやすい
夜に起きて昼に寝る生活は、体内時計のリズムを崩しやすくなります。自律神経の乱れや睡眠障害のリスクもあるため、体調管理には十分注意が必要です。
プライベートの予定が立てにくい
シフト制で夜勤が入るため、友人や家族との予定が合わせにくくなります。特に、パートナーや子どもがいる場合は家庭との両立に工夫が必要です。
急な対応のプレッシャー
夜間は保育士の人数が少ないため、子どもの急な体調変化やトラブルに少ない人数で対応しなければなりません。臨機応変な判断力と冷静さが求められます。
夜勤は体への負担が大きいため、無理な夜勤回数を引き受けないことが重要です。自分の体と相談しながら、持続可能なペースで働きましょう。
夜勤のある求人を探すコツ
保育士専門の転職サイトで「院内保育」「夜勤」「24時間」などのキーワードで検索すると、夜勤のある求人を見つけやすくなります。面接の際には、以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 夜勤手当の金額と支給条件
- 月あたりの夜勤回数
- 夜間の保育士配置人数
- 仮眠時間の有無と環境
- 夜勤明けの休みのルール

よくある質問(Q&A)
夜勤の回数は月に何回くらい?
施設によって異なりますが、正社員の場合は月4~8回程度が一般的です。パートの場合は希望に応じて調整できるケースも多いです。
夜勤だけの勤務も可能?
施設によっては「夜勤専従」のポジションを設けているところもあります。日勤と夜勤を両方こなすのが体力的にきつい方は、夜勤専従のポジションを探してみるのもひとつの方法です。
院内保育所は資格がなくても働ける?
原則として保育士資格が必要です。ただし、保育補助として無資格で働けるポジションを設けている施設もまれにあります。
夜勤中に仮眠は取れる?
多くの施設では夜勤中に仮眠時間が設けられています。ただし、子どもの数や体調によっては仮眠が取れないケースもあります。仮眠環境(場所やベッドの有無)は事前に確認しておきましょう。
まとめ
保育士の夜勤は、院内保育所をはじめとした複数の施設で働くことができます。夜勤手当がつくことで日勤より収入が増え、少人数保育でじっくり子どもと関われるのが魅力です。
一方で、生活リズムの乱れや体力的な負担など、注意すべきデメリットもあります。自分のライフスタイルや体力と相談しながら、夜勤を含む働き方が自分に合っているかどうかを見極めてください。カルケル 夜勤保育士ガイドなども参考にしてみてください。


